2017年11月13日

相手のユニフォームに負けないで!

今日は、大企業に立ち向かった

ある製造業の社長のお話です。

以前、クライアントの社長から

こんな相談を受けました。

「明日、P社(一部上場企業)と初めて商談します。

今からすごく緊張してしまい、

明日が不安でなりません。

何か良いアイデアを頂けませんか?」

この相談を受けて

僕は野球部だった頃を思い出しました。

「この社長は相手のユニフォームに

ビビっているのかもしれない」と。

名もない学校が野球名門校に戦いを挑む時、

試合をする前から

相手のユニフォームにビビっていては

勝てるはずがないですよね? 

私は公立高校、大学は私立の伝統校でしたので

両方の気持ちがわかります。

いわゆる「名前負け」を起こすと

実力の半分も出せず、

普段考えられないようなミスも出て、

何もさせてもらえない内に

ゲームセットになります。

逆に強豪校は

試合前のアップやシートノックを

ものすごい迫力で行い

試合前から相手に圧力をかけてきます。

相手に実力を発揮させないために、

大きな声や動きで威圧するのです。

大企業とビジネスをする場合に

留意すべき点はいくつかあります。

キーマンの見極めや稟議など

特有の攻め方は確かにありますが、

商談では対等に真剣勝負をするべきです。

必要以上に立ち位置を低くせず、

高い志を持って接するべきなのです。

僕はこの相談を受け、社長にこう言いました。

「どれだけ大手企業でも

どれだけ役職が上の方でも、

従業員にお給料を支払っている

社長の方が立派なんです!

従業員の皆さんがより豊かになるために

明日の商談があるはずです。

従業員の皆さんのために

堂々と挑みましょう!

そのために従業員の皆さんを感じる何かを

お守りとして持って行ってくださいね!」

そして当日、

商談はP社のペースで進みます。

社長は色々と質問攻めに合い、

汗をかきながら一所懸命に説明しますが

なかなか響いている感触がありません。

商談も終わりかけになった時、

社長はポケットにしのばせていた

社員全員で撮った

忘年会の写真を見せたそうです。

「私は今日、

従業員から未来を託されて参りました。

拙い説明で申し訳ございませんでした。

もしよろしければ、

一度ぜひ当社にお越し願えませんか?

私がお話するよりも会社を見ていただければ

きっとご満足いただけるはずです。」

と必死に伝えました。

するとP社の担当者さんがその写真を見て

「とても羨ましいです。

わが社ではとても無理な気がします。

この写真から御社の社風が伝わってきました」

と言って、

ぜひ見学させて欲しいという話になったのです。

その日をきっかけに、

少しずつですが取引が始まり

私もとても嬉しく思いました。

あなたも相手の会社の規模や役職を恐れず

正々堂々真剣勝負をしましょう。

試合前から

相手のユニフォーム(社名・役職名)

にビビっていては

勝てる試合も勝てなくなるというものです。

ええかっこせずに、堂々と。

結果を恐れず、

今のあなたを素直に出すこと

に集中しましょうね。

最後までお読み下さり

ありがとうございました!