2018年5月7日

今すでにある武器を伸ばす

昨日から東京に来ています。
先月に続いて作家のひすいこたろうさんの
「ひすいラボ」という研究室に参加、
今日は東京で仕事の予定です。

あなたはGW、いかがお過ごしでしたか?

僕は自分のルーツに立ち返る時間として
小・中・高校時代の野球部や
指導していたチームに顔を出してきました。
監督さんや先輩方、ご父兄の方々と
お話して、あらためて自分の強みの源に
気づかせていただきました。

特に昨年まで監督・コーチとして
関わってきたチームに挨拶に行けたことで
僕の中で大きな心境の変化がありました。
正直、なかなか行けなかったんですよ。
なんか、怖くて。
それがイヤで思い切って行ってきました!

このGWでの気づきについては
またあらためてお話したいと思いますが、
やっぱり自分のルーツって大事だなぁと 思いました。

迷った時に、基本に立ち返るのとよく似た感覚です。

さて、本題です。

あなたは、人と自分を比べて
「どうせ自分なんて・・・」
と思ったことはありませんか?
たとえば、
自分よりも優れていると
思い込んでいる人と比べて、
自分の足りない部分が見つかり
テンションが下がってしまったり、
諦めたりした経験ってありませんか?

あなたの足りない部分=短所は、
他人との比較によって
あなたが自分で見つけているので、
簡単に見つかります。

逆に、 あなたが優れている点=長所はいかがですか?
短所よりもたくさん浮かんでいますか?

少し前になりますがこんな話がありました。
1986年、アメリカのプロバスケットボール
NBAで奇跡が起きました。

NBAのオールスター前夜祭で行われる
スラム・ダンク・コンテストで、
スパッド・ウェッブという選手が優勝しました。
このスパッド・ウェッブ、
2mを超える長身の選手、ではなくて
当時NBAで最も背の低い
168cmの選手でした。

彼の強みは「跳躍力」、
垂直跳び160cmの強みを活かし
堂々とダンクシュートを決めていました。
優勝後のインタビューで記者が質問します。
「あなたのその小さな身長は
NBAでは不利じゃないのですか?」
すると、彼はこう答えます。
「そんなことは全く関係ない。
小さかったら高く跳べ、これが自分の信念だ」

当時僕は高校2年生、
所属する野球部で一番背が低く、
身体能力はメンバーの中で下の方でした。

そんな時にこの言葉を聴いて
脳天をハンマーで叩き割られました。
身体能力が低いという自称「短所」を
ポジショニング、スタート、
観察力などを磨くことによって戦える!
とスパッド・ウェッブに教えられました。
そして、それらを磨くことで
足の速い選手よりも守備範囲も拡がり
観察眼によって スキをつく走塁ができるようになりました。
それから僕は、野球の指導者として、
またリーダーとしても親としても、
長所に焦点を当て
そこを伸ばすことに注力しています。

「ないものは数えるな、
今ある力を全部出し切ることに集中しろ!」
と教え、 相手の長所が何かを伝え、
そこを徹底して伸ばす指導方針です。

この話はスポーツに限らず、
ビジネスや生活でも同じことがいえます。
今、あなたが真剣に取り組んでいることを 助けてくれるのは
「あなたの長所」
であり、困った時に役に立つのも
「あなたの長所」
なんです。

しかし私たちは自分で誰かと比べて
「自分の足りないもの」を探し、
自分の可能性を狭めてしまっている
ような気がしてなりません。

小さい頃は、親や先生あるいは指導者から
誰かと比べられたかもしれません。
しかし、大人になった今、
あなたを比べてあなたの短所を教える人は
あなたしかいません。

長所が最大の武器になる!
あなたがすでに持っている
武器を磨くことに集中することです。

【今日の質問】
あなたの武器は何ですか?
誰かと比べなくてもいい、
あなたが自分で武器だと思えば
それがあなたを助けてくれるのです。

GWも終わりました!
しばらくリハビリ~だなんて言わずに
今日も力を出し尽くしましょうね!