2018年12月14日

人の心に一瞬で火を点けるスキル

株式会社S.K.Y.の中田です。

今週は北海道に遠征してきました。

札幌でお世話になっている方々と食事して

翌日さらに北上し旭川にて講演会。

旭川GENKIプロジェクトという

経営者や学校の先生方の勉強会に

講師として呼んでいただきました。

たくさんの方が集まって下さり

すごく嬉しかったです。

寒さに負けず、激アツのお話をしてきました!

激アツといえば、

あなたはペップトークをご存知ですか?

人の心に一瞬で火を点けて

やる気に満ち溢れるように導く伝え方で、

僕がまだ少年野球のコーチをしていた6年前に

第一人者である岩崎由純先生から教わりました。

ペップトークは緊張や不安をやる気に変え、

本来持つ力を最大限に引き出す効果があります。

まずは僕が大好きなこの動画をご覧ください。

数年前、

立命館大学アメリカンフットボール部の監督が

学生日本一対社会人日本一の戦い

「ライスボール」の試合直前に

選手を集めて放った言葉です。

時間にしてたった1分。

しかし、中には涙を流す選手もいました。

さて、このペップトークとは

次の4つで構成されています。

(1)受容(事実の受け入れ)
     
(2)承認(とらえかた変換)

(3)行動(してほしい変換)

(4)激励(背中のひと押し)

簡単にご説明します。

「受容」では、相手の感情や状況を

一旦受け入れます。

緊張や不安、

悩んでいる相手の感情を酌み取ることで

あなたの言葉を受け入れる隙間を作ります。

「今、うちの業績は前年比マイナス10%です」

「昨日は緊張してあまり眠れなかったんやね」

このように、

相手の置かれている状況や感情を受け入れて

認識していることを伝えます。

次に「承認」によって

そのような状況や感情を

プラスの表現に転換します。

「昨日は緊張であまり眠れなかったみたいやな」
(受容)
それは君が本気でプレゼンを成功させたいと
思っている証拠やで(承認)」

「今、うちの業績は前年比マイナス10%です
(受容)
この状況は、今までのやり方を見直し
業務をシンプルにするチャンスなんや(承認)」

この時点で相手は「今」を受け入れ、

それをプラスの感情へと変えていきます。

そして、

「行動」で「してほしいこと」を促します。

「ベストを尽くそう」

「自分たちの力を出しきろう」

「お客様に寄り添って話を聞こう」

最後の「激励」は相手を送り出す言葉、

その人にふさわしい言葉を投げかけます。

「大丈夫、君ならできる!」

「笑顔でいこう!」「一緒に頑張ろう!」

「何があっても助けに行くから!」

これらの4つを組み立てて

1分くらいの話でまとめ、

やる気を引き出します。

ちなみに僕の「激励」は

自分に対してもよく使うのですが

この言葉です。

「大丈夫、どうせ上手くいくから。」

あれこれ考えて立ち止まるなよ、

どうせ最後には上手くいってしまうから

迷わず走れ!

と自分に言い聞かせています。

先ほどの動画をこの4つに分解してみると

こうなります。

男にはな、

人生をかけて戦わなあかん時がある。

相手がどんなに強い、

相手がどんなに有利や言われてても

立ち向かっていかなあかん時があるんや。

松下電工の方が強い!松下電工が有利や!

それは!マスコミが言うてるだけやろ!
(受容)

フットボールの内容、それからチームワーク、

あとどれを取っても我々の方が上や!

それぐらいの力は、

お前ら一人一人が持ってる!

お前らはできる!

お前らやったらできるんや!
(承認)

やろう!

このチームで

最後の最後まで頑張って

力を出し尽くして、今日勝つ!
(行動)

さぁ勝つぞ!

1・2・3・GO!
(激励)

これは決して

スポーツの世界だけではありません。

朝礼で部下の士気を高めたい上司、

試験に向かうお子さんを勇気づけるご両親、

迷いの中で一歩踏み出せない人や

テンションが下がって

やる気が目減りしている人など

様々な場面で活用できるスキルです。

ただし、大事なことがあります。

それは

「誰がいっているのか?」

というあり方の部分です。

リーダーとしての普段の言葉や姿勢、

それが大事なのは言うまでもありません。

ここぞ、という時に部下やお子さんに

力を発揮して欲しいのであれば、

日々の言葉と態度を見直してみましょう。

そして、今からでも遅くはないので

「受容〜承認〜行動〜激励」

を意識して使ってみてください。

きっと大事な局面で

効果を実感できると思いますよ。

ついアツくなって

長くなってしまいました(笑)

今日はここまでです。

最後までお読みいただき

ありがとうございました。